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墓石デザインの選び方|和型・洋型・デザイン墓石を徹底比較

2026 8/18
墓
2026年7月24日2026年8月18日

「そろそろお墓のことを考えたいけれど、和型と洋型、どちらが良いのか分からない」「せっかくなら故人らしいデザインにしたいが、費用も気になる」——お墓を建てる場面は人生に何度もないため、こうした迷いを持つのは自然なことです。

この記事は、これから墓石を建てる予定のある方、または家族のためにお墓を検討している方に向けて、墓石デザインの主なタイプと選び方の基準を実際の費用相場つきで比較するものです。

結論から言うと、墓石デザインは大きく「和型」「洋型」「デザイン墓石(セミオーダー/フルオーダー)」「樹木葬向けデザイン」の4系統に分けられ、さらに墓石を持たない「海洋散骨」という選択肢もあります。

どれが正解ということはなく、予算・霊園の規定・家族の価値観の3つで選ぶタイプが変わります。

まずは比較の軸から順に見ていきましょう。

そなえ暮らしガイド編集部
執筆者
そなえ暮らしガイド編集部 詳細を見る

公的統計データや、編集部が独自に実施したアンケート調査など、一次情報をもとに記事を作成しています。法律・税務・医療に関わる判断は専門家にご確認ください。詳しい制作方針はコンテンツ制作ポリシーをご覧ください。

目次

墓石デザインを選ぶ前に知っておきたい3つの比較軸

墓石デザインを比較する際は、感覚的に「かっこいい」「かわいい」で選ぶ前に、次の3つの軸で整理すると失敗しにくくなります。

デザインの種類・石材の種類・価格帯という3つの軸を先に押さえておくと、石材店との打ち合わせもスムーズに進みます。

  • ①デザインの種類(形状):和型・洋型・デザイン墓石(オリジナル)・樹木葬向けなど、大枠の形状のこと。宗派や家系の慣習、霊園の景観ルールによって選べる範囲が変わります。
  • ②石材の種類・色:御影石には黒・グレー・ピンク・緑など複数の色味があり、産地(国産/中国産/インド産など)によって価格や耐久性の傾向が異なります。
  • ③価格帯・予算:デザインが凝るほど石材の加工手間が増え、費用も上がる傾向にあります。まず総予算の上限を決めてから、その範囲で叶えられるデザインを探すのが現実的です。
先に確認しておきたいこと

霊園によっては「和型のみ」「高さ〇cm以下」など建墓デザインに規定がある場合があります。

デザイン墓石やオリジナル形状を検討している場合は、デザインを決め込む前に霊園の管理事務所または石材店へ規定を確認しておくと、後から作り直すような手戻りを防げます。

墓石デザイン6タイプ比較一覧|特徴と費用相場

墓石デザイン6タイプの特徴と価格帯を比較する図解

まず全体像をつかむために、6つのタイプを費用感つきで一覧にしました。詳しい特徴やメリット・デメリットは、この後のセクションでタイプごとに解説します。

タイプ形状の特徴価格帯の目安向いている人
①和型墓石縦長で背が高い伝統形状150万円台〜家系を重んじる方、伝統的な墓地の方
②洋型墓石横長で背が低い150万円台〜省スペース・地震への強さを重視する方
③デザイン墓石(セミオーダー)既存パーツを組み合わせたオリジナル150万円〜200万円個性は出したいが予算も抑えたい方
④デザイン墓石(フルオーダー)完全オリジナルの自由形状250万円〜300万円故人の趣味や人生を形に残したい方
⑤樹木葬向けデザイン自然石やプレート型と植栽が一体化70万円台〜自然志向で承継者不要のお墓を望む方
⑥海洋散骨墓石を持たない20万円台〜お墓の維持管理を負担に感じたくない方

費用の出典として、株式会社鎌倉新書「第17回 お墓の消費者全国実態調査(2026年)」では、一般墓の平均購入金額は152.0万円、樹木葬は71.7万円、納骨堂は81.5万円という結果が出ています。

同調査では樹木葬を選ぶ人が全体の47.4%と最多になっており、承継者を必要としないお墓へのニーズが年々高まっています。

デザイン墓石の価格帯については、霊園・墓地のポータルサイト「いいお墓」の解説ページで、セミオーダー式が150万円〜200万円、フルオーダー式が250万円〜300万円という目安が示されています。

①和型墓石|代々受け継ぐ伝統的なデザイン

和型墓石は、縦長で背の高い棹石を中心に据えた、日本で江戸時代中頃から続く伝統的な形状です。

家名を彫刻し、代々受け継いでいく「〇〇家の墓」というスタイルが最も一般的な選び方です。

棹石のサイズは八寸角(約24cm角)、九寸角(約27cm角)、尺角(約30cm角)といった規格があり、既存の墓地・霊園の区画サイズに合わせて選びます。

  • 菩提寺や地方の伝統的な墓地では、和型以外が認められないケースもあるため周囲との調和が取りやすい
  • 石材の使用量が多く重厚感があり、格式や安定感を重視する家系に向いている
  • デザインの自由度は低い分、価格の見積もりが立てやすくシンプルに検討を進められる

向いている人:先祖代々のお墓を継承する方、菩提寺の慣習を大切にしたい方、周囲の景観との調和を重視する方に向いています。

②洋型墓石|省スペースで自由な彫刻ができる横型

洋型墓石は横長で背が低いのが特徴で、首都圏や東日本を中心に人気が高まっているデザインです。

低重心のため地震に強く、少ないスペースでも建てやすいというメリットがあります。

彫刻する文字も「〇〇家」のような家名に限らず、「ありがとう」「やすらかに」といったメッセージや、故人の好きだった言葉を刻むケースが増えています。

  • 背が低く安定性が高いため、耐震性を重視する方に向いている
  • 石材使用量が和型より少なくなる傾向があり、費用を抑えやすい
  • メッセージやシンボルマークなど、文字彫刻の自由度が高い
  • 伝統的な墓地では景観の統一ルールにより建てられない場合がある
  • 家名を大きく刻む従来のスタイルに慣れた親族から違和感を持たれることもある

向いている人:新しく霊園に区画を求める方、地震への耐性を重視する方、故人らしいメッセージを刻みたい方に向いています。

③デザイン墓石(セミオーダー)|個性と予算のバランス型

デザイン墓石のセミオーダー式は、石材店があらかじめ用意した複数のデザインパーツやシリーズから組み合わせて選ぶスタイルで、フルオーダーより費用を抑えながら個性を出せます。

ハート型や曲線を取り入れた形、洋型をベースにデザイン性を加えたものなど、選択肢はカタログ化されていることが多く、完成イメージを事前に確認しやすいのも利点です。

  • カタログから選ぶため完成イメージの見通しが立てやすい
  • フルオーダーに比べて設計・彫刻の手間が少なく、費用と工期を抑えられる
  • 石材店によっては数百種類のシリーズを展開しており、比較検討がしやすい

向いている人:個性は出したいが予算の上限も決めている方、完成イメージを事前にしっかり確認してから決めたい方に向いています。

④デザイン墓石(フルオーダー)|世界に一つだけの墓石

オリジナルデザインの墓石を石材店スタッフと相談する様子

フルオーダー式は、形状・彫刻・配置のすべてを一から設計するスタイルで、故人の趣味や生きざまをそのまま象徴した、世界に一つだけの墓石を作れるのが最大の魅力です。

ピアノの形、乗り物の形、球体や円形といった具体的なモチーフを取り入れる例もあります。

ただし、設計から完成まで打ち合わせの回数が多く、工期も長くなりがちです。

  • 意匠登録された既存デザインを無断で模倣すると法的トラブルになる可能性があるため、石材店を通じてオリジナル性を確認する必要がある
  • 加工難易度が高い形状ほど石材使用量・加工時間が増え、費用も上がりやすい
  • 霊園によっては奇抜な形状が景観条例で制限される場合がある

向いている人:予算に余裕があり、故人らしさを最大限に反映させたい方、既製デザインでは物足りないと感じる方に向いています。

⑤樹木葬向けデザイン|自然と一体になる形

樹木葬区画にある自然石のプレート型デザイン墓石

樹木葬は墓石そのものを建てず、シンボルツリーの周囲に遺骨を埋葬する供養方法ですが、多くの樹木葬区画でも小さなプレート型や自然石を使った個別のデザインを選べます。

丸みを帯びた自然石にシンプルに名前を刻むタイプや、金属・陶器製の小さなプレートを地面に埋め込むタイプなど、和型・洋型とはまったく異なる発想のデザインです。

  • 石材使用量が少なく、前述の調査では平均71.7万円程度と購入価格を抑えやすい傾向があります
  • 承継者を必要としない永代供養タイプが多く、子や孫に管理の負担を残しにくい
  • 四季の植栽とともに眺められるため、明るい印象を持たれやすい

向いている人:承継者がいない、または管理の負担を子世代にかけたくない方、自然に囲まれた供養の形を望む方に向いています。

⑥墓石を持たない選択|海洋散骨という供養のかたち

シーセレモニー 公式サイトのトップページ
画像出典:シーセレモニー 公式サイト

デザインを比較していく中で、そもそも墓石を建てないという選択肢を検討する方も増えています。

海洋散骨は遺骨を海に還す供養方法で、墓石の維持管理そのものが不要になるのが最大の特徴です。

クルーザーを貸し切って家族で乗船するプランや、業者に代理で散骨を依頼するプランなど、費用や関わり方に幅があります。

  • 墓石の購入・維持管理費用がかからず、経済的な負担を抑えられる
  • お墓参りの手間や、将来の墓じまいの心配をあらかじめなくせる
  • 家族だけで乗船して見送るプランなど、故人らしい見送り方を選べる
  • 親族の中には従来のお墓参りの習慣を大切にしたい人もいるため、事前の話し合いが欠かせない
  • 遺骨の一部を分骨して手元供養や樹木葬と組み合わせる選択肢もあるため、一択で決めつけない方がよい

海洋散骨サービスのシーセレモニーは、東京・横浜・沖縄をはじめ全国各地でファミリー散骨プランや代理散骨プランを提供しています。

金額が乗船人数で変わらないファミリープランなど、家族で検討しやすい料金体系が特徴です。

シーセレモニーで海洋散骨のプランを見る

石材(御影石)の種類・色でも印象は変わる

御影石の色・産地による墓石の印象の違いを示す図解

デザインの形状だけでなく、石材の色でも墓石全体の印象は大きく変わります。「いいお墓」の石材解説ページによると、御影石は国産・中国産・インド産など産地によって色味や価格帯の傾向が異なります。

  • 黒系:重厚で格式高い印象。山西省など中国産、インド産に高品質な黒御影石が多い
  • グレー系:落ち着いた定番の色味。国産の御影石として最も流通量が多い
  • ピンク系:柔らかく優しい印象。中国福建省産のG663などが代表的
  • 緑系:自然で個性的な印象。産出量が少なく希少性が高い

中国産の石材は世界的な産出量の多さから価格を抑えやすい一方、歴史が浅く品質のばらつきが大きい銘柄もあるため、石材店から産地証明やサンプルを確認してから決めると安心です。

墓石デザインの相談・資料請求はどこにすればいい?

石屋ちどり 公式サイトのトップページ
画像出典:石屋ちどり 公式サイト

デザインの方向性が固まってきたら、実際にカタログや見積りを取り寄せて具体的に比較する段階です。1社だけで決めず、複数の石材店・霊園を比較することが後悔しないお墓選びの近道です。

実際に、デザインや文字選びで家族の意見をまとめるのに苦労したという声も寄せられています。

60代男性・大阪府在住

墓地の区画選びに加えて、墓石のデザインや刻む文字の選定には想像以上に時間と手間がかかりました。親族それぞれのこだわりや考え方の違いがあり、意見をまとめるまで少し苦労しました。

デザイン墓石専門店の石屋千鳥は、和モダン・洋風・アートガラス&フラワーシリーズなど391種類のデザインを展開しており、カタログ請求・見積り・VR展示場での閲覧まで無料で申し込めます。

実店舗に足を運ばなくてもデザインの雰囲気を確認できるのが特徴です。

石屋千鳥でデザインカタログを見る

霊園・墓地そのものを広く比較したい場合は、地域・価格帯から霊園を絞り込んでから、その霊園で対応可能な石材店にデザインを相談する進め方も効率的です。

いいお墓 公式サイトのトップページ
画像出典:いいお墓 公式サイト

株式会社鎌倉新書が運営する「いいお墓」は、全国10,000件以上の霊園を掲載する日本最大級のお墓探しポータルサイトです。

みんなのお墓 公式サイトのトップページ
画像出典:みんなのお墓 公式サイト

経済産業省認可の全国石製品協同組合が運営する「みんなのお墓」は、全国4,000件以上の霊園を掲載しています。

よくある質問(FAQ)

墓石のデザインは自由に決められますか?

石材店に依頼するデザイン自体は基本的に自由ですが、霊園によっては高さ・色・形状に規定があります。

特にデザイン墓石やオリジナル形状を検討している場合は、契約前に霊園の管理事務所か石材店へ規定を確認してください。

デザイン墓石はいくらくらいで建てられますか?

セミオーダー式でおおむね150万円〜200万円、フルオーダー式で250万円〜300万円が目安です。

和型・洋型の一般墓の平均購入金額は152.0万円というデータもあり、デザインの自由度を上げるほど費用も上がる傾向があります。

洋型と和型、どちらが人気ですか?

地域や霊園によって差がありますが、首都圏や東日本を中心に洋型墓石を選ぶ人が増えています。

一方で菩提寺のある地方や伝統的な墓地では、今も和型が主流の地域が多くあります。

周囲の墓地の景観も参考にすると選びやすくなります。

樹木葬でも好きなデザインの墓石を選べますか?

多くの樹木葬区画では、和型・洋型のような大きな墓石ではなく、小さなプレート型や自然石を使った簡易的なデザインから選ぶ形になります。

霊園によって選べる種類は異なるため、事前にカタログや見本を確認しておくと安心です。

石材の色や産地で値段は変わりますか?

変わります。一般的に国産の御影石は希少性が高く価格も上がりやすく、中国産・インド産は産出量が多いため価格を抑えやすい傾向にあります。

ただし品質にはばらつきがあるため、価格だけでなく産地証明やサンプルの確認も大切です。

デザインを決める前に、まず何をすればいいですか?

まずは総予算の上限を決め、霊園のデザイン規定を確認したうえで、複数の石材店・ポータルサイトからカタログを取り寄せて比較するのがおすすめです。

カタログ請求は無料でできる場合がほとんどなので、気軽に比較検討を始められます。

まとめ|墓石デザインは予算・規定・家族の気持ちの3つで選ぶ

墓石デザインには、伝統的な和型、省スペースで自由度の高い洋型、個性を反映できるデザイン墓石、自然志向の樹木葬向けデザイン、そして墓石を持たない海洋散骨まで、幅広い選択肢があります。

どのデザインにも共通して大切なのは、予算の上限を先に決め、霊園の規定を確認し、家族の気持ちをすり合わせてから進めることです。

この記事で紹介した6タイプを軸に、気になったデザインからカタログを取り寄せて、実物のサンプルや見積りを比較してみてください。

本記事は、公的統計・調査データおよび各サービスの公開情報をもとにそなえ暮らしガイド編集部が作成しています。実際の費用・規定は石材店・霊園によって異なるため、契約前に必ず個別にご確認ください。

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この記事を書いた人

そなえ暮らしガイド編集部のアバター そなえ暮らしガイド編集部

そなえ暮らしガイド編集部です。終活・老後の暮らしにまつわる情報を、公的機関の統計・調査データや各分野の一次情報をもとに、わかりやすくお届けしています。

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