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家族葬の相場はいくら?費用の内訳と安く抑えるコツを解説

2026 7/22
葬儀
2026年7月22日

家族葬の費用相場は105.7万円です。参列者を親族やごく親しい友人に絞る分、一般葬より費用を抑えやすいのが特徴ですが、「具体的に何にいくらかかるのか分からない」という声は少なくありません。

この記事では、家族葬の費用相場を内訳・変動要因・他形式との比較まで整理し、費用を抑えるコツや注意点もあわせて解説します。読み終える頃には、自分たちの場合の予算感が具体的にイメージできるはずです。

「相場」という言葉だけが独り歩きすると、実際に見積もりを取ったときに金額の開きに戸惑うことがあります。平均額はあくまで目安であり、内訳の中身を理解しておくことが、納得のいく葬儀選びの近道です。まずは全体の構造から見ていきましょう。

目次

家族葬の相場は105.7万円|まずは結論

株式会社鎌倉新書「第6回お葬式に関する全国調査」(2024年)によれば、家族葬の費用相場は105.7万円です。この調査は、2022年3月〜2024年3月に喪主(またはそれに準ずる立場)を経験した全国の40歳以上の男女2,000人を対象に行われたものです。

ただし、これはあくまで平均額であり、参列人数や地域、葬儀社のプランによって実際の金額は大きく上下します。まずは全体の相場観をつかんだうえで、次の章から内訳や変動要因を見ていきましょう。

なお、この105.7万円という金額には、お布施(僧侶へのお礼)や香典返し以外の飲食接待費などは含まれていない場合がある点にも注意が必要です。葬儀社に見積もりを依頼する際は、この総額に何が含まれ、何が含まれていないのかを最初に確認しておくと、後から想定外の出費に驚くことを防げます。

家族葬の相場の内訳

葬儀費用の内訳を示す円グラフ

葬儀費用は大きく分けて「基本料金」「飲食費」「返礼品費」の3つで構成されます。同調査の全形式平均(118.5万円)の内訳では、基本料金が約72万円、飲食費が約17万円、返礼品費が約17万円となっています。家族葬に限定した内訳は同調査では公表されていませんが、目安として参考になります。

基本料金には、祭壇・棺・骨壺・式場使用料・搬送費・人件費などが含まれます。参列者数を絞っても、この基本料金部分は一般葬とそれほど大きく変わらないことがあるため、家族葬だから何でも安くなるわけではない点に注意が必要です。飲食費と返礼品費は参列人数に比例するため、家族葬では特にこの2項目を抑えやすくなります。

この3項目とは別に、お布施(読経・戒名に対して僧侶に渡すお礼)は葬儀費用の見積もりには含まれないのが一般的です。宗派や地域によって金額の目安が大きく異なるため、菩提寺がある場合は早めに相談しておくことをおすすめします。菩提寺がない場合は、葬儀社が僧侶を手配してくれるサービスを利用する方法もあります。

見積書を確認する際は、「基本料金一式」とまとめて書かれている項目の中身まで質問してみましょう。祭壇のランク、棺の種類、車両の走行距離など、同じ「基本料金」でも葬儀社によって含まれる範囲が異なるため、総額の数字だけを比較すると実際の内容にギャップが生じることがあります。

家族葬の相場が変動する主な要因

家族葬の費用は、参列者数・地域・葬儀社のプラン内容という3つの要因で大きく変動します。同じ「家族葬」という名称でも、内容によって数十万円単位の差が出ることも珍しくありません。

参列者数は10〜30名程度が一般的な目安ですが、人数が少ないほど飲食費・返礼品費は抑えられます。地域による違いも大きく、都市部は式場使用料が高くなりやすい一方、地方は火葬場までの搬送距離が長くなり搬送費がかさむケースもあります。また、葬儀社によって基本プランに含まれる項目(祭壇のグレード、寝台車の距離、ドライアイスの日数など)が異なるため、見積もりを比較する際は総額だけでなく内訳まで確認することが欠かせません。

季節や時期も見落としやすい要因です。冬場は火葬場が混み合い、火葬までの日数が延びやすい地域があり、その間の遺体安置費用(ドライアイス代・安置施設利用料)がかさむことがあります。年末年始や冬季に葬儀を行う可能性がある場合は、この点もあらかじめ葬儀社に確認しておくと安心です。

家族葬当日の流れ|通夜から火葬までの目安

家族葬は一般的に、通夜→告別式→火葬の順で1〜2日かけて行われます。近年は通夜を省略して告別式と火葬のみで完結させる「一日葬」に近い形を選ぶ家族も増えていますが、家族葬という名称自体は「参列者の範囲」を指すもので、通夜の有無とは本来別の話です。

一般的な2日間の流れは、1日目に納棺・通夜、2日目に告別式・出棺・火葬という構成です。火葬場の予約状況によっては、亡くなってから葬儀まで数日空くこともあるため、日程に余裕を持って葬儀社と調整することが大切です。当日の流れがイメージできていると、必要な費用項目(式場使用料が1日分か2日分か等)も把握しやすくなります。

納棺から火葬までの間、遺族は喪服の準備、親族・近しい友人への連絡、返礼品や料理の数量決定など、限られた時間で多くの判断を求められます。あらかじめ家族葬の大まかな流れを知っておくだけでも、いざというときの負担は大きく軽減されます。葬儀社によっては、事前相談の段階で当日のタイムスケジュールを一緒に確認してくれるところもあるため、気になる葬儀社があれば早めに相談しておくと安心です。

家族葬と他の葬儀形式の費用比較

家族葬と一般葬・一日葬・直葬の費用相場を比較したインフォグラフィック

同調査によれば、一般葬の相場は161.3万円、家族葬は105.7万円、一日葬は87.5万円、直葬・火葬式は42.8万円です。参列規模が小さくなるほど費用も抑えやすくなる傾向がはっきり出ています。

一般葬との差額(約56万円)の大部分は、参列者数の違いによる飲食費・返礼品費、そして式場の規模にあります。一方、直葬・火葬式は通夜・告別式を行わず火葬のみで済ませる形式のため、家族葬よりさらに費用を抑えられますが、お別れの時間が短くなる分、後から「もっとゆっくり見送りたかった」と感じる遺族もいるため、費用だけで即断せず家族の意向もあわせて検討することが大切です。

また、直葬・火葬式は宗教儀礼(読経等)を行わない、または簡略化するケースが多く、菩提寺との関係によっては後々のお付き合いに影響することもあります。費用の安さだけで選ぶ前に、菩提寺の有無や親族の意向も確認しておくと、後悔の少ない選択につながります。

家族葬の相場を安く抑える方法

家族葬の費用を抑えるには、参列者を絞る以外にも、複数社から見積もりを取る・不要なオプションを削る・公営斎場を利用するといった方法があります。

  • 複数の葬儀社から相見積もりを取り、内訳まで比較する
  • 祭壇のグレードや返礼品の単価など、不要なオプションを削る
  • 民営斎場より式場使用料が安い傾向にある公営斎場を検討する
  • 互助会・葬儀保険など、事前に積み立てられる制度を活用する
  • 菩提寺がある場合は、お布施の金額を事前に相談しておく

特に相見積もりは効果が大きく、同じ内容でも葬儀社によって総額が数十万円変わることがあります。「急な出費」になりやすい葬儀費用だからこそ、時間の余裕があるうちに複数社を比較しておくと安心です。

互助会や葬儀保険は毎月一定額を積み立てておき、いざというときに費用の一部に充当できる仕組みです。ただし解約時に手数料がかかる場合や、積立額が葬儀費用の一部にしか充当できない場合もあるため、契約内容を事前によく確認しておくことが大切です。自治体によっては、生活保護受給者や低所得世帯向けに「葬祭扶助制度」を設けている場合もあり、該当する可能性がある場合は自治体の窓口に相談してみるとよいでしょう。

国民健康保険や健康保険の加入者が亡くなった場合、申請により「葬祭費」「埋葬料」として自治体や健康保険組合から数万円程度が支給される制度もあります。金額や申請期限は自治体・保険者によって異なるため、葬儀後の手続きとあわせて早めに確認しておくとよいでしょう。

家族葬を選ぶ際の注意点

家族葬を選ぶ際は、費用の安さだけでなく「誰を呼ぶか」を事前にすり合わせておくことが重要です。参列者を親族やごく親しい友人に限定する分、呼ばれなかった方から「なぜ知らせてくれなかったのか」と後日トラブルになるケースがあります。

また、香典を辞退する家族葬も増えていますが、香典を辞退すると参列者の飲食費や返礼品費の一部を遺族が負担する形になり、想定より費用がかさむこともあります。香典を受け取るかどうかも、事前に方針を決めて葬儀社に伝えておくとスムーズです。

さらに、会社関係者や近所の方など、参列を辞退した方々への対応も事前に決めておくと当日慌てずに済みます。後日改めて弔問を受け付けるのか、会葬御礼状のみで済ませるのかを決め、必要であれば訃報の文面にもその旨を明記しておくと、遺族・参列者双方の負担を減らせます。

家族葬の相場に関するよくある質問

家族葬の相場はいくらですか?

鎌倉新書の全国調査(2024年)によれば、家族葬の費用相場は105.7万円です。参列人数や地域、葬儀社のプランによって実際の金額は変動します。あくまで平均額なので、見積もりを取る際は自分たちの参列予定人数に近いケースの実例を葬儀社に聞いてみると、より具体的なイメージが持てます。

家族葬と一般葬の費用差はどのくらいですか?

同調査では一般葬161.3万円・家族葬105.7万円で、差額は約56万円です。主に参列者数の違いによる飲食費・返礼品費の差が大きく影響しています。

家族葬の費用はどこまで安くできますか?

相見積もりを取り、不要なオプションを削るだけでも数十万円単位で抑えられることがあります。ただし、極端に費用を切り詰めると必要なサービスまで削ってしまうことがあるため、内訳を確認しながら検討することが大切です。祭壇のグレードや会葬御礼品の単価など、見た目に関わる部分から優先的に見直すと、参列者への印象を大きく損なわずに費用を抑えやすくなります。

家族葬の費用は誰が支払うのですか?

一般的には喪主が支払いますが、香典で一部をまかなうケースや、家族間で分担するケースもあります。事前に家族で話し合っておくと、当日慌てずに済みます。

家族葬の見積もりはいつ取ればいいですか?

できれば元気なうちに情報収集し、複数社の資料請求をしておくことをおすすめします。実際に必要になってから慌てて比較すると、内容を十分に検討する時間が取れません。

家族葬にかかる費用は分割払いできますか?

葬儀社によってはクレジットカード払いや分割払い、葬儀ローンに対応している場合があります。対応可否や手数料は葬儀社ごとに異なるため、契約前に必ず確認しておきましょう。

まとめ

家族葬の相場は、全国調査によれば105.7万円で、一般葬より抑えやすい一方、参列者数や地域、プラン内容によって大きく変動します。内訳を理解したうえで複数社を比較し、費用と気持ちの両面で納得できる形を選ぶことが大切です。

費用の話は切り出しにくいテーマですが、元気なうちに家族で希望をすり合わせておくことが、結果的に一番の節約であり、一番の安心にもつながります。まずは資料請求や見積もり相談から、無理のない範囲で始めてみてください。終活の他のテーマについて詳しく知りたい方は、当サイトの各カテゴリ記事もあわせて参考にしてください。

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※本記事は公的統計・調査データをもとにそなえ暮らしガイド編集部が作成しています。法律・税務・医療に関わる判断は、必ず専門家にご確認ください。

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この記事を書いた人

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そなえ暮らしガイド編集部です。終活・老後の暮らしにまつわる情報を、公的機関の統計・調査データや各分野の一次情報をもとに、わかりやすくお届けしています。

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